使い終わった花火の紙の筒は、筒の中の廃物を出して紙ゴミとして売られる（2月10日撮影）

深刻な大気汚染が発生

元宵節だった9日の夜は、大量の花火が打ち上げられ爆竹が鳴らされた。しかし風がなかったこともあり、10日の北京市は今年最も深刻な空気汚染に見舞われた。北京晨報は11日、北京市環境保護局の10日の観測データによると、北京市の10日の大気の質はここ8カ月で最悪だったと伝えた。

北京市環境保護観測センターの専門家は、「北京市は元宵節の昼間、すでに軽い大気汚染が発生していた。そして夜に花火が打ち上げられ爆竹が鳴らされたため、大気汚染の濃度は急上昇し、21時には1立方メートルあたり810マイクログラムの汚染物が生じ最高濃度になった。また風がなく大気層が安定していたことで汚染物質が拡散せず、汚染濃度はなかなか低くならなかった。そのため10日の大気汚染濃度は、１立方メートルあたり307マイクログラムという重度の汚染を記録した。11日の北京の大気の質は10日よりよくなり、大気汚染は軽くなる見込みだ」と話している。

花火や爆竹禁止への議論

元宵節の夜、北京市朝陽区にある中国中央テレビ（CCTV）新社屋の北側に建設中の付属文化センタービルで火災が発生。火災は違法な花火を打ち上げたことが原因で、多くのインターネット利用者は、北京市が再び花火や爆竹を禁止するかどうか議論し始めている。

中央テレビの火災発生から10時間後、あるウェブサイトには約35万人がこの火災について意見を書き込み、関係する写真を掲載。また別のウェブサイトの調査では、約68％の人が花火の禁止に賛成しているが、18％の人が反対だった。

「花火を上げるのはめでたい感じがするが、北京市は人口密度が高く危険度は明らかに高くなる。また大気汚染も引き起こし多くの財力を使うため花火の禁止は必要だ」と書き込んでいたのは北京のあるネット利用者だ。また山東省のネット利用者は、「新年と元宵節を祝う時には、喜ばしく安全な方法に変えなければならない」と考えている。

今年は北京市が花火と爆竹を解禁してから4度目の春節にあたる。新年を迎えた1月26日の0時から正月5日だった30日の22時までに、花火や爆竹による火災は103件、負傷者は403人だった。

[チャイナネット]2009年2月11日

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