中国国家林業局は4回目となる全国規模での土地の劣化と砂漠化のモニタリングをスタートした。この作業には約1万人の技術者が参加し、結果は2010年の「世界砂漠化・干ばつ対処の日」である6月17日前に発表される予定だ。
今回のモニタリングは、上海、台湾、香港、澳門(マカオ)を除く30の省(直轄市と自治区を含む)の約900の県の約470万平方キロで行われ、土地劣化や砂漠化の状況について全面的に調査が行われる。
政府は今回のモニタリング終了後、2009年までの各種の土地劣化や砂漠化の分布や面積、2004年以降の変動情況を提示し、中国の土地劣化と砂漠化の現状や進展、危害、整備効果を分析して、地理情報管理システムを確立することにしている。
中国での全国的な土地劣化と砂漠化のモニタリングは5年に1度行われており、2007年に国連食糧農業機関(FAO)は、世界の土地退化評価プロジェクトの6つのモデル国の1つに中国を選んだ。国家林業局の関係者は、「中国の北方では昨年の冬から長い間、干ばつが続き、砂嵐を抑える植生の役割も著しく弱まっている。国家林業局は各地にひどい砂嵐による災害への応急作業を責任をもって遂行するよう命じている」と説明する。
「チャイナネット」2009-4-1 |