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中国は温室効果ガス削減に努力 米国より速い歩調
発信時間: 2009-05-15 | チャイナネット

中国は石炭火力発電所を熱狂的に建設し、世界は気候変動にもたす影響を心配している。中国が今、使っている石炭の量は、米国、ヨーロッパ、日本を合わせた量よりも多く、世界で温室効果ガスを排出する最大国である。しかしこうした人騒がせな報道は、基本的にある事実を無視している。過去2年間に中国は、より高い効果で低い汚染の石炭火力発電所を設立し、新技術をマスターしてコストを引き下げる面では世界のリーダである。

米国が高い効率の石炭火力発電所を建設するかどうか言い争っている間に、中国は毎月1カ所のスピードで効率の高い石炭火力発電所を建設している。西側の国はまだ十数年前に建設された石炭火力発電所に深く依存しており、時代遅れの低い効率技術で大量の石炭を燃焼しなければならず、大量の二酸化炭素も排出する。しかし中国では、古くて汚染がひどい発電所を淘汰するよう電力会社に求めており、新型の発電所が建設されるごとに古い発電所を淘汰している。

中国華能集団の曹培璽社長は、「新型発電所の建設コストは普通の発電所建設より高いが、企業はクリーンな石炭火力発電所の建設計画に努力しなければならない。経済の未来としてこのプロジェクトを捉えるのではなく、これは将来を代表している」と話す。

理論的にこうした技術の発電所は、温室効果ガスを排出させないことから多くの国が希望しており、米国も将来的にはこの技術を用いることにしている。実際、新型の石炭火力発電所が広く普及すれば、中国はスケールメリットを利用して発電所の建設コストを大幅に引き下げることができ、現在、中国で建設されている新型の石炭火力発電所のコストは米国の3分の1である。

中国の石炭火力発電所は、間違いなくまだ多くの問題が存在し、地球温暖化をもたらす排ガスの量も増えているが、中国の目標は最新技術を利用して温室効果ガスの排出スピードを制限することは間違いない。より効率の高い技術では、より少ない石炭の燃焼で、二酸化炭素の排出量も少なくし、同じ量の電力を発電することができる。国際エネルギー機関の報告では、中国はすでに世界でも主要なクリーン石炭火力発電所の大国で、この発電所は高い効率の排出規制システムを有していると報告している。

中国の進歩は、気候パターンにも影響をもたらし始めている。国際エネルギー機関は昨年の年度報告で、中国は新技術の利用、特に石炭のエネルギーの新技術を考え、今後、中国が排出する温室効果ガスの増加率は3.2%から3%に減るだろうと予測している。

クリーンな石炭火力発電所の技術以外にも、中国は温室効果ガスの排出削減で努力をしており、過去4年間に中国の風力発電能力は毎年倍増し、今年は米国を超えて世界最大の風力発電設備市場になっている。

「チャイナネット」 2009年5月15日

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