ホーム>>生態環境>>自然環境
北京のゴミ埋立処理場、4年後に満杯
発信時間: 2009-06-10 | チャイナネット

北京のゴミ処理が、1983年以来の「危機的状況」に追い込まれる見通しという。北京市市政市容(都市外観)管理委員会施設処の魏攀明・副処長はこのほど、メディア取材に応じ、「ゴミ産出量の増加スピードが速すぎるため、市内に13カ所あるゴミ埋立処理場は4年後に満杯になると予想される。ゴミ処理施設の新規建設とゴミの産出量削減が急務となっている」と述べた。

魏副処長によると、北京の1日平均ゴミ産出量は1万8千トン、年間8%の増加率で増え続けており、2015年のゴミ年間産出量は1200万トンに達する見通しという。

北京には現在、13カ所のゴミ埋立処理場がある。このうち大型処理施設2カ所はすでに満杯状態で閉鎖されており、その他の処理場のキャパシティも4年後にはオーバーする見通し。つまり、ゴミ産出量の削減が実施されず、ゴミ処理施設を新しく建設しないならば、北京のゴミは4年後には行き場を失うという極めて厳しい状況に陥る。対策を講じないと、北京のゴミ処理はたちまち危機的状況にさらされるのだ。

資料によると、1983年、北京にゴミ処理危機が訪れ、北京は4699のゴミの山に取り囲まれた。

ゴミ処理施設を新しく建設するには通常5?6年かかる。魏副処長は、「ゴミ処理施設の建設は、住民の居住区から500メートル以上離れた場所に建設しなければならないなど、一定の環境保護基準をクリアすることが求められる。また、地下水資源の保護や気候・風向による影響についても考慮する必要がある。ゴミ埋立処理場の建設条件を満たす場所は、北京市内では極めて少ない」とコメントしている。

北京市市政市容管理委員会の障ナ俊・副処長は、「ゴミ埋立処理場は、かなり深刻な過負荷状態に陥っており、もはやこれ以上の負荷を担いきれなくなっている。新しいゴミ処理施設の建設を加速させる一方で、ゴミの分別と産出量削減を加速させ、ゴミ全体量を根本から削減することが我々の急務だ」と語った。

「人民網日本語版」2009年6月9日

  関連記事

· 北京市で5つの大規模な生態ゴミ処理区を計画

· 雲南省、汚水・ゴミ処理施設の建設に217億元投入

· 浙江、ゴミ処理の有料化を全面実施へ

· 北京のゴミ処理は埋立から焼却へ

· 西北地区、初の無公害ゴミ処理施設完成

  同コラムの最新記事

· 環境安全事故予防大規模調査を実施 重慶

· 世界環境デー 一人一人が始める地球環境保護

· 世界環境デー 一人一人が始める環境保護(特集)

· 海洋酸化を持続させる気候変動

· 園児が作った環境にやさしいファッション