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新飼料で温室効果ガスとなる乳牛のゲップを削減 |
発信時間: 2009-06-24 | チャイナネット |
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乳牛は食物を胃の中の様々な微生物によって発酵させ消化するが、その過程でゲップとして二酸化炭素とメタンガスを出す。メタンガスは二酸化炭素以外の第2の温室効果ガスで、大気中の含有量は二酸化炭素よりはるかに少ないが、大気層にもたらす温室効果は二酸化炭素の20倍だという研究結果が出ている。 カリフォニア大学デービス校では、乳牛が出す気体の総量を測定する試験を行った。乳牛を気密状態の場所に入れ排出する気体の含有量を測定。その結果、毎年一頭の乳牛がゲップをする時に出るメタンガスは90~180キロだということが分かった。 世界最大の有機ヨーグルトを販売する米国のある企業は、牛乳の生産量と環境保護を推進するために、まずバーモント州のコベントリー山で15軒の農場に新しい乳牛の飼料を提供した。この飼料は亜麻の実、ウマゴヤシ、脂肪酸に富むマグサが原料で、乳牛の体内で作られるメタンガスを有効的に減らすことができる。 このプロジェクトの責任者は、「乳牛に提供している飼料は従来のトウモロコシや大豆ではなく、脂肪酸に富む飼料だ。この飼料だと乳牛は反芻しにくくなり、ゲップを出す確率を減らすことができる」と話す。 各農場の報告によると、今年からこの「気体排出」プランが実施されて以降、乳牛がゲップを出す確率は少なくとも13%下がり、ある農場では18%も下がったという。現在この企業はこの飼料を所属の農場にも広めることにしており、消費者にクリーンな牛乳を提供すると同時に環境保護事業にも貢献している。
「チャイナネット」 2009年6月24日 |
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