以前の姿に回復した巴音布魯克草原

新疆ウイグル自治区の天山にある巴音布魯克草原は、中国最大の亜高山帯湿草地であり、中国6大湿地の一つである巴音布魯克天鵝湖湿地も、この巴音布魯克草原に位置する。この数年、過度の放牧や続く干ばつ、少雨、牧草地帯のインフラ建設の立ち後れなどで、巴音布魯克草原の退化は深刻だった。

国はこの草原を保護するために1億5000元を投じ、2005年から67万ヘクタールの天然草原で、放牧を止め草原を元に戻す「退牧還草」プロジェクトを実施してきた。退化した牧草地帯での放牧禁止や場所を変えての放牧、放牧の休止が行われ、約4500キロの長さの柵が取り付けられた。柵内の草原は約40万ヘクタールで、草原に覆われる面積は明らかに増加している。