浙江省にある金華電業局によると、9日に国内初の500キロワット級インテリジェント型デジタル変電所「芝堰変電所」が同省金華市で操業を開始した。現在国内で、デジタル技術の応用化レベルが最も高く、実施範囲が最も広く、保護継電器のデジタル化レベルが最も高い変電所となる。中新網が9日伝えた。
同変電所は金華市蘭渓市黄店鎮三峰殿口村にあり、総投資額は4億400万元に上り、国の第11次五カ年計画(2006ー2010年)における重点電力網建設プロジェクトだ。浙江金華電業局の何雲良・総工程師によると、同プロジェクトは将来的には1000MVA主変圧器4基を設置する予定で、今回は2基が同時に設置され操業がスタートした。これまでに500キロワット送電線2本で蘭渓市にある大型石炭火力発電所とつながり、同省中西部の電力網における枢軸の変電所となる見込みだ。
同変電所は初めて500キロワットおよび220キロワットの保護継電器でGOOSE技術を採用してリアルタイム保護信号を伝送し、インテリジェント型端末が対応するようになっており、伝送ステーションの制御やケーブル、設置場所の土地が節約できるほか、後続設備の操作が秩序化され、操作員の操作スピードが速まり、操作の安全性が高まることが期待される。
ある業界関係者によると、同変電所の操業スタートは、中国のインテリジェント型電力網の研究応用や500キロワットデジタル変電所の運行管理に大きな影響や変革をもたらし、重大な社会的、経済的意義を有することであるという。
「人民網日本語版」2009年7月10日 |