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淮河流域の洪水防止対策は非常に深刻な状況
発信時間: 2009-07-10 | チャイナネット

国家洪水防止干ばつ対策総指揮部弁公室ウェブサイトの情報によると、指揮部の副指揮官を務める水利部の鄂竟平副部長は、9日に行われたビデオコンファレンスで、「淮河流域での洪水防止対策は今後7日間、厳しい状況で、住民を避難させて堤防を破壊する『行洪区』と、『行洪区』から流れ出した水を一時的に貯める『蓄洪区』には約70万人の人が住んでおり、『蓄洪区』と現地住民の矛盾は際立っている」と語った。

鄂竟平副部長は、「協議の状況だとこれから7日間、全国の主要な降雨地域は淮河流域に集中している。そして総降水量は90ミリから160ミリで、一部の地域では200ミリを超える所もあり、多くの地域でいつも時期に比べ1.5倍前後、降水量が増える見通しだ。淮河流域でも引き続き強い雨が降り、降水時間も長く範囲も広い。そのため影響は大きく、淮河の洪水防止対策は非常に深刻な状況だ」と述べた。

指揮部は今回の強い雨を非常に重視し、8日に通知を出して次のことを求めた。関連する地域の予測と予報を強化する。洪水防止対策の責任制度を適切に実行する。ダムの安全強化や「蓄洪区」の利用準備を十分に行う。洪水災害の防御を強化する。各項目の洪水防止対策の作業を全力で実施する。住民の生命の安全を確保する。

指揮部の全ての措置は、今回の強い雨に対して堅固な基礎が定められているが、不利な要素も非常に多く、以下の3つの点が考えられている。

1.淮河流域には「行洪区」と「蓄洪区」が多い。そして常に人口が密集しており、安全な建設ができないなどの問題があり、大規模な住民の避難を求めるのは難しい。

2.洪水時におけるダムの排出の安全に問題がある。特に中小のダムの安全に関する問題は、常に洪水防止対策の重点と難点である。

3.淮河流域の冠水問題は甚だしく、一部の都市の水路網水系と洪水防止対策、溜まった水の排出施設の整備は遅れている。また中小の都市や農村の排水基礎は弱く、連日、強い雨が降った場合はすぐに冠水し、災害を招く可能性がある。

「チャイナネット」 2009年7月10日

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