中国科学技術部、国家エネルギー局、米国エネルギー省は15日、人民大会堂で共同記者会見を開き、劉延東・国務委員らが出席した。科技部の万鋼・部長、国家エネルギー局の張国宝・局長、米エネルギー省のスティーブン・チュー(朱棣文)長官は共同で中米クリーンエネルギー共同研究センターの設立を宣言した。中国江西新聞網が15日伝えた。
胡錦濤主席とオバマ大統領が今年4月初旬のロンドン会談で達した重要な共通認識を着実に実施するため、劉延東・国務委員は4月中旬に米国を訪問した。劉国務委員はスティーブン・チュー長官と会談し、エネルギー科学技術など、双方が関心をもつ分野において中米共同研究センターを共同建設することで一致した。
両国政府による同センター設立は、中米両国の科学者・エンジニアによるクリーンエネルギー技術分野での共同研究を促進することが目的。同センターの現段階の優先分野は省エネ建築、クリーン石炭、クリーンエネルギー自動車など。
万部長は、「中米両国はともにエネルギー生産・消費大国であり、エネルギー科学技術分野においては強い補完性を持っている。同センターは両国の関連機関に、エネルギー科学技術協力に向けたプラットフォームとサポートを提供し、中米の科学技術協力のために積極的な役割を発揮するだろう」と述べる。
中米両国は、同センターの始動資金として1500万ドルを投入する予定。科技部、国家エネルギー局、米エネルギー省は同センターの建設や具体的な協力について、まもなく話し合いをスタートする。
「人民網日本語版」 2009年7月16日 |