黄金色に輝く銀杏の落葉が地面一面に広がる風景は、実に美しい。そもそも、これらの落葉を除去する必要があるのだろうか?成都のネットユーザ達による提言に対し、都市管理部門は前向きに対応した。同市の都市管理局は6日、市街地域の大通り12本と広場6カ所での落葉清掃を廃止する環境改善試行を実施する旨を発表した。街路樹落葉の清掃廃止を試行した都市は、全国で成都市が初めて。
成都市の都市管理局は6日、記者会見を開催し、成都市「銀杏など落葉に対する人的管理措置」を発表した。改定後の新しい規定によると、銀杏やイチジクなど紅葉期に鑑賞性の高い落葉を持つ樹木について、街路上に18カ所の指定区間・指定スポットを設け、自然な落葉・堆積を適宜そのまま放置しておいても良いこととする。市民は交通や安全の確認を各自行った上で、自由に鑑賞し、記念写真を撮ることができる。
中国国内の道路清掃関連規定によると、衛生環境を担当する作業者は、ほぼ1時間に1回、担当地域の清掃をしなければならず、清掃頻度は2時間以上空くことはない。城管(都市管理)部門の担当者は、「この規定では、落葉が地面に落ちた後、2時間以内に清掃する必要があり、それを怠った場合、衛生環境作業を請け負う会社は、相応の処罰を受けることになります」と語る。同担当者は続けて、「成都市内では銀杏の街路樹がここ数年、急増しており、市民は紅葉の秋が来ると、黄金色をした落葉が彩る美しい光景を眺める楽しみを見つけました。それに伴い、一部のネットユーザから政府に対し、この美しい自然の景色を除去してほしくないという要望の声が上がったのです」と説明した。
成都市の都市管理局広報担当の羅朝金氏は、「都市に住む住民は、居住都市の管理体制に対して、最も大きな発言権を持っています。今回、落葉の人的管理に関する調整措置が登場したことは、都市管理部門が市民の提言を受入れ、規則を改定するという前向きな姿勢を、全国に広く示す効果があります」とコメントした。
「人民網日本語版」2009年12月9日 |