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野生トラを射殺した村民に実刑12年 雲南
発信時間: 2009-12-22 | チャイナネット

雲南省西双版納(タイ)族自治州臘県人民法院(地裁に相当)は21日、不法に「インド中国虎(Indo-Chinese Tiger)」を射殺した事件の一審判決を下し、トラを射殺した康万年・被告に実刑12年と罰金10万元、さらに国家経済損失賠償として48万元を支払うよう命じた。

判決によると、康万年・被告は貴重な、絶滅の危機に瀕している野生動物を不法に狩猟・殺害した罪、不法に銃を所持していた罪などに問われ、懲役12年、罰金10万元が言い渡された。高祖橋・被告には懲役4年、罰金2万元、トラの肉を食べた陳乃彬、楊建明、周自永の各被告については懲役3年(執行猶予4年)、罰金1万元がそれぞれ言い渡された。不法に銃を所持していた白治権・被告については懲役1年が言い渡された。また、康万年・被告に対しては国家の経済損失を賠償するため48万元を支払うよう言い渡された。

康万年・被告は今年2月、高祖橋・被告を誘い、西双版納国家級自然保護区および勇子保護区へカエルを捕まえに出掛けた。日が暮れた後、康万年・被告は持っていた狩猟用の銃で、山の中腹の草むらにひそんでいた不明動物1頭を射殺。近づいた両被告はトラであることを発見、問題の重大さに気が付き現場から逃走した。

翌日、高祖橋・被告は楊建明、楊梅、許美芬、呉雲会、陳乃彬、周自永の6人の被告を現場に連れて行き、トラを解体して一緒に食したとされる。関連機構の鑑定の結果、射殺された「インド中国虎」は国家1級保護野生動物で、その価値は48万元に相当する。

「人民網日本語版」2009年12月22日

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