気候変動に対応する 中国の政策と行動(2011)

気候変動に対応する 中国の政策と行動(2011)。

タグ: 気候変動 中国の政策と行動 国務院報道弁公室

発信時間: 2011-12-19 12:00:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

前書き

気候変動は国際社会があまねく関心を寄せているグローバルな問題である。近年らい、世界的な気温の上昇、干ばつ、冠水などの極端な気候現象が頻発し、気候変動の影響が日増しに顕在化している。各国が気候変動に手を携えて取り組み、グリーン、低炭素の発展をともに推進していくことは今日の世界の主流となっている。 中国は世界最大の発展途上国であり、人口が多く、エネルギー資源が乏しく、気候条件が複雑、生態環境が脆弱で、工業化と都市化の歴史的任務がまだ完了しておらず、発展は非常にアンバランスである。2010年に1人当たりの国内総生産(GDP)が2万9000元を超えたばかりで、国連の貧困についての基準によると、まだ、億を超える貧困人口が存在し、経済を発展させ、貧困をなくし、国民生活を改善する課題はとても並大抵ではない。同時に、中国は気候変動のマイナスの影響を最も受けやすい国の1つで、グローバルな気候変動は中国の経済社会の発展に対してすでにさまざまなマイナスの影響をもたらし、持続可能な発展にとって大きな挑戦となっている。 中国政府は気候変動の問題を一貫して非常に重視し、気候変動に積極的に対応することを経済社会の発展にかかわる全局的な重要な課題として、経済社会発展の中長期計画に組み入れている。

2006年に、中国は2010年の単位GDP当たりのエネルギー消費を2005年より約20%削減するという拘束的指標を提出し、2007年に発展途上国の中で最初に『気候変動対応国家方案』を制定、実施し、2009年に2020年までに単位GDP当たりの温室効果ガスの排出を2005年より40%~45%削減するという行動目標を確定した。 上述の目標任務を達成するため、中国は「第11次5カ年計画」(以下「十一・五」と略)期(2006年~2010年)に一連の気候変動の軽減と適応をめぐっての重要な政策措置を講じ、目覚しい成果を収めた。2011年に制定、実施した『国民経済と社会発展第12次5カ年計画要綱』(2011年~2015年)は今後5年間のグリーン、低炭素発展の政策面での方向づけを確定し、気候変動に対応する目標任務を明確にした。気候変動における国際交渉の中で、中国は一貫して積極的で建設的な役割を発揮し、交渉プロセスの推進に努め、世界の気候変動への対応において大きく貢献してきた。中国が「十一・五」期に気候変動に対応するためにとった政策と行動、それによって収めた積極的な成果および「第12次5カ年計画」(以下「十二・五」と略)期(2011年~2015年)に気候変動に対応する全般的配置と関連ある交渉における立場を国際社会に十分に知ってもらうため、とくにこの白書を発表することにした。

 

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