気候変動に対応する 中国の政策と行動(2011)

気候変動に対応する 中国の政策と行動(2011)。

タグ: 気候変動 中国の政策と行動 国務院報道弁公室

発信時間: 2011-12-19 12:00:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

一、気候変動の軽減

「十一・五」期に、中国は経済発展パターンの転換を加速し、産業構造とエネルギー構造の調整、省エネとエネルギー効率の向上、二酸化炭素吸収源の増加などの温室効果ガス排出を抑えるためのいくつかの方途を通じて、いちじるしい成果を収めた。

(一)産業構造の最適化

在来産業を改造しグレードアップする。自動車、鉄鋼などの十大重点産業の調整と振興計画を制定、公布し、『産業構造調整指導目録』を改正し、『一部業種の生産能力過剰と重複建設を抑制し、産業の健全な発展を導くための若干の意見』を打ち出した。エネルギー多消費業種の市場参入の基準を引き上げ、固定資産投資項目に対して省エネ評価と審査を行い、在来産業の技術改造とグレードアップを強化し、企業の合併・再編を促し、輸出還付税政策を調整し、石炭、一部非鉄金属、ビレットと化学肥料などの製品に対して輸出関税を課し、エネルギー消費や排出が多い製品と資源型製品の輸出を抑えている。立ち遅れた生産能力の淘汰を加速している。「上大圧小」(小型発電ユニットを、効率のよい、省エネの大型火力発電ユニットに切り換える政策)の実施により、累計で7682万キロワットの小型火力発電ユニットを閉鎖・操業停止し、製鋼7200万トン、製鉄1億2000万トン、セメント3億7000万トン、コークス1億700万トン、製紙1130万トン、ガラス4500万ケースの立ち遅れた生産能力を淘汰した。電力業では30万キロワット以上の火力発電ユニットの火力発電ユニット容量に占める比率は2005年の47%から2010年の71%に増え、鉄鋼業では1000立方メートル以上の大型高炉の銑鉄生産能力の比率が48%から61%に増え、電解アルミニウム業においては大型前焼成電解槽の生産能力の比率が80%から90%以上に増えた。鉄鋼、セメント、非鉄金属、機械、自動車などの重点業種の集中度があきらかに高まり、重点業種のエネルギー消費レベルは目に見えて減少した。2005年から2010年までに、火力発電の電力供給1キロワット時当たりの石炭消費量は370グラムから333グラムに減って、10%減となり、鉄鋼1トン当たりの総合エネルギー消費量は694キログラム標準炭から605キログラム標準炭に減り、12.8%減で、セメントの総合エネルギー消費量は24.6%、エチレンの総合エネルギー消費量は11.6%、合成アンモニアの総合エネルギー消費量は14.3%減となった。 戦略的新興産業を育て発展させる。『戦略的新興産業の育成と発展の加速に関する決定』を制定、公布し、戦略的新興産業を育成し発展させるための全般的構想、重点任務と政策措置を明確にした。戦略的新興産業の重点分野を選び、いくつかの大きなプロジェクトを実施し、一連の重要なプロジェクトを建設した。国のイノベーションシステムの構築を速め、知識と技術におけるイノベーションプロジェクトを実施し、重要な技術の難関突破に力を入れている。新興産業へのベンチャー投資計画をスタートさせ、ベンチャーキャピタル投資ファンドを20社設立し、資源節約型の環境にやさしい、新エネルギーなど戦略的新興産業分野の革新型企業の成長をサポートしている。2010年に中国のハイテク製造業の生産高は7億6000万元に達し、世界で2位となり、2005年に比べて倍以上増えた。 サービス業の発展を加速させる。『サービス業発展加速に関する若干の意見』、『サービス業発展加速に関する若干の政策措置の実施意見』などの重要な文書を制定、実施し、生産的サービス業と生活関連サービス業の発展を大きく推し進めている。また『ハイテクサービス業発展加速に関する指導的意見』を公布した。2005年から2010年までに、中国のサービス業の増加額は年平均で11.9%増え、GDPの年平均伸び率を0.7ポイント上回り、サービス業の増加額のGDPに占める比率が40.3%から43%に上昇した。

 

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