中国国家気候変動専門家委員会の何建坤は取材に対し、COP21での合意について楽観的な見通しを示した。会議の開催前から、各国がそろって強い政治的な決意を表明している。また、最終的な削減目標は各国が提出する自主目標に基づくもので、こうした「ボトムアップ型」では比較的容易に合意が得られるはずと指摘した。
中国はこれまでも率先して世界の気候変動問題に取り組んできた。今年6月、中国は国連気候変動枠組み条約事務局に対し、「気候変動対策行動の強化――中国の自主貢献」を提出。2030年までにGDP(国内総生産)あたりの二酸化炭素(CO2)排出量を05年比で60~65%削減する。中国共産党第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)でも「グリーン発展」の理念を掲げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月30日