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japanese.china.org.cn |28. 07. 2019

陝西省 5世代・70年にわたる山林発展

タグ: 山林発展

(壮丽70年·奋斗新时代)(1)五代人不忘初心 七十载深耕林海

7月12日、ドローンで撮影した、姚家が5世代で栽培・手入れした5900ムーの山林

 

 秦嶺の山奥にある陝西省漢中市留壩県火焼店鎮には、姚家が5世代、70年かけて築き上げた秦嶺の物語が美談として伝えられている。

 

 姚家の植樹と山林保護は姚祖元さんの曽祖父の姚武臣さんが1930年代に始めた。39歳だった姚武臣さんは留壩県の太子嶺に家を構えて住み、当時の山は荒れ果てて緑がなかった。

 

 新中国が設立した1949年、留壩県人民政府は群衆植樹造林を呼びかけ、姚武臣さんは植樹生涯をスタートさせた。彼が筆頭となり、植樹と造林は姚家の神聖なるビジネスになった。

 

 姚武臣さんは秋冬に穴を掘り、春に木を植え、息子の姚甲礼さんとともに種をまき、1000ムー以上の山腹に足跡を残した。姚武臣さんの孫の姚輝林さんはどの山にタカネゴヨウ、マンシュウクロマツがあるかをよく把握している。

 

 1999年、姚家は山林を落札し、管理エリアを約5900ムーに拡大し、一家全員で植樹を行うようになった。2002年10月、100歳を過ぎた姚武臣さんは生前に山の全ての木を保護するよう後世に引き継いだ。姚家が留壩県に移って4代目の姚祖元さんは、祖先が築いた山林に頼り林下経済を発展させ、2014年に「留壩県芳之源純天然養蜂専門合作社」を設立した。合作社のメンバーは114世帯、年収は200万元に上る。

 

 口で言うより身をもって手本を示すという方法をとり、小学校に上がった姚家5代目の姚楚毅さんと姚楚鑫さんも父親の姚祖元さんのもとで植樹と山林保護を行い、一家の「緑の夢」を受け継いでいる。

 

 姚家の5代目も初心を変えず、山林発展に取り組むというのは留壩県民の秦嶺緑化の縮図である。2001年から2018年までに留壩県が構築した公益林の面積は18万6000ムー、「退耕還林」(耕作をやめて耕地を林地に戻す)の面積は14万9000ムーで、森林カバー率は91.23%に達する。「林の下に薬材、林の間に家畜、林の上に果物、林の中に観光」という林業経済の発展モデルにより、現地の生態と経済は発展している。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月28日


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