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japanese.china.org.cn |25. 05. 2021

生物多様性の保護のために貢献する中国

タグ: 生物多様性

雲南省西双版納(シーサンパンナ)傣(タイ)族自治州の西双版納熱帯植物園(写真=新華社提供)

5月22日は「国際生物多様性の日」だ。生物多様性とそれにまつわる生態システムは人類に極めて大きな利益と効用をもたらしており、生物多様性の保護は地球生命共同体を共同構築する上でも重要なテーマとなっている。

雲南省の西双版納熱帯植物園は1万3000種以上の植物と38の植物エリアを有し、海南テナガザルは10匹足らずから33匹に増え、パンダ生息地の保護面積は約2倍になった。世界で最も豊かな生物多様性を持つ国の一つとして、中国はその保護のために積極的に行動し、一連の大きな成果を得ている。2010年、国連の「生物多様性条約」第10回締約国会議で定められた20項目の目標のうち、中国は16項目を順調に推し進め、達成する見込みだ。

昨年開催された国連生物多様性サミットで、習近平国家主席は世界に向けて「われわれは力を合わせ、速やかに行動し、発展しつつ保護し、保護しつつ発展して、万物が調和した美しい故郷を共に築くべきだ」と発表した。「緑水青山は金山銀山である」「良好な生態環境は最も普遍的な恩恵をもたらす民生福祉だ」「世界の生態文明建設に共に取り組む」といった理念は深く人々の心に伝わり、最も広範にわたる社会的コンセンサスとなった。習主席の生態文明思想は、生態文明建設の推進に思想的な導きをもたらし、美しい中国を共に作り上げるための道しるべを打ち立てた。

現在、気候変動は生物多様性と生態システムを脅かす主な要因の一つとなっており、気候変動への対応と生物多様性の保護という共通の道を積極的に模索し、生態優先でグリーン・低炭素な質の高い発展の道を歩む必要がある。中国はこの分野で大国としての責任を担う姿勢をますます示している。中国は二酸化炭素排出量のピークアウトからカーボンニュートラル実現までの目標時期を先進国よりもはるかに短い期間で約束しており、大変な努力を払う必要がある。中国はピークアウトとカーボンニュートラルを生態文明建設の全体配置に組み込み、ピークアウトのための行動計画を定め、広範かつ踏み込んだ取り組みを展開している。また、石炭火力発電プロジェクトを厳しく制限し、第14次五カ年計画(2021~2025年)の間に石炭消費量の増加をしっかりと抑え、第15次五カ年計画(2026~2030年)期間中に徐々に減らしていく。さらに全国で石炭市場のオンライン取引を始動させる。これらの実務的措置は気候変動に対応する中国の揺るぎない立場と大国としての責任を表しており、気候変動への対応と生物多様性の保護のために大きな貢献を果たしていく。

習主席はグローバルな高い視点から中国の生態文明建設を捉えており、中国によるグリーン発展の成功体験を世界とたびたび分かち合い、グローバルな生態文明の道をしっかりと歩む「グリーン化への招き」を世界各国へ発している。「パリ協定」発効・施行の推進、中国気候変動南南協力基金の設立、「一帯一路」グリーン発展国際連盟の発起・設立、グリーン発展協力計画の中国・アフリカ「八大行動」への組み込みなど、中国は世界各国と環境保護の交流と協力を進め、多くのレベル、ルート、分野で協力の局面を形作っている。

今年10月、国連の「生物多様性条約」第15回締約国会議が雲南省昆明市で「生態文明 地球生命共同体の共同構築」をテーマとして開催される。われわれは習主席の生態文明思想をしっかりと実践し、人と自然が調和・共生する現代化の実現に努力し、美しい中国を作り上げ、生物多様性の保護のためにより多くの知恵と力を結集し、地球生命共同体の共同構築のためにより大きな貢献を果たしていく。

「北京週報日本語版」2021年5月25日