長江の水生生物資源を効果的に修復するため、農業農村部は30日、重慶市政府と共に万州三峡ダムエリアで希少な絶滅危機に瀕する水生生物を放流しました。
長江に位置する三峡ダム水域に放流されたのは、カラチョウザメ、揚子江チョウザメ、エンツュイ(「長江の美人魚」と呼ばれる)など国の重点保護水生野生動物や長江上流の珍しい魚類、合わせて5万匹余りです。
長江は中国で生物多様性が最も豊富な地域で、様々な要因に影響され、カラチョウザメ、揚子江チョウザメ、エンツュイなどの珍しい固有種は長年にわたって自然的な繁殖ができなくなり、絶滅の危険性がますます高まっています。このため、ここ数年、農業農村部ではこれらの絶滅危惧種の現地保護や移転地の保護、人工繁殖、科学普及教育に力を入れています。長江流域の各省や市では、増殖放流活動を積極的に行い、水生生物資源の回復を促しています。
「中国国際放送局日本語版」2021年8月1日