「国家・民族の地位が向上したことで、中国の文化活動家に対する国際社会の関心が高まり、より重視されるようになりました」-映画監督の張芸謀(チャン・イーモウ)氏は、米ボストン大学から名誉博士号を授与された際、このようにコメントした。
ボストン大のロベルト・ブラウン学長は、張氏に送った手紙の中で、名誉博士号の授与理由は、張監督の映画作品が、「世界中の観客に中国人民と中国文化を紹介し、感動を与えただけではなく、人間性と渇望という窓を世界に大きく開いた」ことによると記した。張氏が総監督を担当した第29回北京オリンピック開幕・閉幕式は、「世界を震撼させた大会だった。比類なきダイナミックさが世界全体をうならせ、その魅力と意義は何物も越えることができない」と称えられた。さらに、ボストン大の卒業生である米IDG創業投資基金共同経営者のHugo Shong(熊暁鴿)氏も張監督への名誉博士号授与を後押しした。彼は、「北京オリンピック開幕式をこの目で観て、中国系アメリカ人として感動の極みに達し、張氏を強く推薦しました」と語った。ボストン大学学術委員会は最終的に、全会一致で張氏への名誉博士号授与を可決した。これまでには、京劇の大名優・梅蘭芳氏だけが、1930年に米ポモナ大学から名誉博士号を授与されている。
「人民網日本語版」2008年11月14日 |