今年、数多くの著名な監督は映画のスタイル転換を選ぶことになった。転換とはいっても、もとの自分の特色への回帰とも言ってもよい。
馮小剛監督 |
『集結号』ポスター |
『非誠勿擾』ポスター |
例えば、お正月映画を得意とする馮小剛(フォン・シャオガン)監督は、『女帝(エンペラー)』のようにスケールの大きな、場面が華麗な映画に専心し、そこから脱け出すことができないのではないかと思われていたが、07年末には戦争をテーマとする映画『集結号(アセンブリー)』が製作され、また08年末には再びお正月映画に戻り、葛優(グォ・ヨウ)、舒淇(スー・チー)の主演による『非誠勿擾(じゃまはよして)』で観客の間でこのうえなく好評であった。
また、陳凱歌(チェン・カイコー)監督は『無極(プロミス)』の失敗作の後、3年ぶりに清らかな香りのある映画『梅蘭芳』を製作し、従来広く認められていた『覇王別姫(さらば、わが愛)』には及ばないにしても、素晴らしい作品だと評価されている。150分間の長編ものでも観客はうんざりすることなく、梅蘭芳という伝奇的人物の豊かな人生を振り返るように観賞していた。
周星馳監督 |
『長江七号』ポスター |
香港の周星馳(チャウ・シンチー)監督も『カンフー』に続き、『長江七号』の中で別世界の生物を作り出し、高い人気を博している。武侠もの映画で知られる徐克(ツイハク)監督もサスペンスの要素を映画『ミッシング』に加え、興行収入は喜ばしいものではなかったが、新鮮なものに挑戦する監督の勇気を示すものである。
スタイルの転換といっても、もとの自分の特色への回帰といっても、監督は観客の趣味に合い、市場ニーズに合った映画を作る願いには変わらない。
「チャイナネット」2008年12月31日 |