ホーム>>映画>>レビュー
映画『梅蘭芳』と実の梅蘭芳、その違いは?②愛情
発信時間: 2009-02-13 | チャイナネット

映画『梅蘭芳』と実の梅蘭芳、その違いは?①家柄

3.梅蘭芳の愛情

映画で描かれている梅蘭芳と孟小冬の愛情

映画――梅蘭芳は1度しか結婚しておらず、妻は福芝芳だけである。後に、孟小冬と偶然に出会い、心裂かれるほどの愛情が生まれる。だが、映画で描かれている梅蘭芳と孟小冬の愛情は、どこまでも純潔だ。梅蘭芳は孟小冬と映画を観たいと願うが、この思いは実現しない。それどころか、孟小冬が足手まといになって梅蘭芳が彼女に凶暴になるのを邱如白が心配するシーンもあり、結局、孟小冬はおおよそを察して、自ら梅蘭芳のもとを去っていく。

史実――梅蘭芳は早くに結婚しており、最初の妻は王明華である。2人の子どもを産んだが、惜しいことに若くして亡くなった。避妊手術をしていたため、後に梅蘭芳が福芝芳と再婚したという事実は受け入れられる。梅蘭芳は別に宅を設けて、孟小冬と正式に同居する。後に孟小冬は1度、梅家の年配者の葬礼の際に梅宅を訪れるが、福芝芳に拒まれて門の外に追いやられる。梅蘭芳の沈黙はむしろ孟小冬にむなしい思いをさせ、別れた後、孟小冬は絶食し、病気になり、天津や上海に隠れ住む……。孟小冬は後に杜月笙に嫁ぐ。これが最もよく知られている史実だが、映画での「梅孟の愛情」は20分に短縮されており、それも手さえ結ばないほどの純潔さだ。

 

4.斉如山と梅蘭芳

邱如白は梅蘭芳に芸術面で最大の支援を与えた

邱如白(中)のモデルは斉如山

映画――邱如白は梨園公会に要請されて講演した。この時に梅蘭芳は初めて邱如白に会う。しばらくして、伝統戯曲を蔑視する邱如白は梅蘭芳の「驚夢」を鑑賞し、その美に圧倒される。邱如白は梅蘭芳に手紙を書き、進歩的な観点から芝居について語るようになる。最後には、邱如白は五代にわたり官吏を務めた家族の反対を顧みることなく官を辞し、全身全霊をもって梅蘭芳を支援していく。

史実――邱如白のモデルは斉如山で、歴史上の斉如山は梅党で最も重要な人物であり、同時に国劇の理論家でもあった。歴史の細部から見れば、斉如山は確かに留学して帰国後、梨園公会で講演し、中国の戯曲を批判した。初めて梅蘭芳の芝居を観たのは、昆曲の「驚夢」ではなく、京劇の「汾河湾」だ。以来、斉如山は手紙を書いて提言するようになり、2人は信書を交わして2年後に初めて顔を合わせた。斉如山は梅蘭芳を大いに支援し、新しい出し物の大半は斉如山が企画し、創作した。日本や米国に行く際にも同行し、もろもろの事をすべて手配した。

「九・一八」事変が起きると、梅蘭芳は斉如山の意見を聞き入れず上海に移り住んだ。斉如山は北京に残る。悲しみ傷つき、傲慢に片意地を張るかのように梅蘭芳に手紙を送った。「私の大部分の時間は、あなたのために費やされた……。あなたはこれまで、芸術は日進月歩だったが、これからは、立ち止まることだろう」。以後、2人が連絡を取ることは少なくなった。

「チャイナネット」2009年2月13日

  関連記事

· ベルリン国際映画祭で『花の生涯 ~梅蘭芳~』上映

· 映画『梅蘭芳』と実の梅蘭芳、その違いは?①家柄

· 『花の生涯 ~梅蘭芳~』 ベルリン映画祭コンペ部門出品決定

· ベルリン映画祭が開幕 『梅蘭芳』が金熊賞か

· 映画「梅蘭芳」の主題歌 黎明と章子怡が熱唱

  同コラムの最新記事

· 映画『梅蘭芳』と実の梅蘭芳、その違いは?①家柄

· さくらんぼ 母ときた道(桜桃)

· 『レッドクリフPartⅡ』を見た中国の観客の感想

· 初恋の想い出(情人結)

· 言えない秘密(不能説的・秘密)