香港のイー・トンシン(爾冬陞)監督でジャッキー・チェン(成龍)の主演映画『新宿インシデント』の記者会見が25日、香港で行われた。暴力、殺戮シーンが多いこの作品は、観客の年齢制限を定めたレーティング制度がない中国大陸では上映が禁じられ、4月から香港や東南アジアでのみ公開されることになっている。

　この映画は、東京の新宿を舞台に、暴力団や肉体労働などに従事する在日中国人を描いたものだ。これまでの作品で正義感溢れる警官役などで親しまれてきたジャッキー・チェンは今回、日本に密航して暴力団の事件に巻き込まれた香港の男性を演じている。映画では初めて死んでしまうことになるという。

　ジャッキー・チェンのほか、香港俳優のダニエル・ウー(呉彦祖)、中国大陸女優のファン・ビンビン(範氷氷)とシュー・ジンレイ(徐静蕾)、さらに日本からは竹中直人、加藤雅也、倉田保昭といった豪華な顔ぶれがキャスティングされている。

スチール写真：

「中国国際放送局　日本語部」より