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石山雄太氏:梅蘭芳はなかば神格化された人物
発信時間: 2009-04-03 | チャイナネット

現在でも変わり続けている京劇

京劇は現在でも変わり続けています。映画で師匠の十三燕も言ってましたが、絶対に変えてはいけないわけじゃない。実際には役者によってずいぶんやり方を変えたりしています。ただ、一目見てすぐにその変化がわかる改革とは限らない。今まで作ってきたものと矛盾しないけれどもちょっとちがう、ちょっと新しいものを取り入れて、ということを繰り返しながらどんどん発展してきた。いろんなかたちでいろんな人から意見を聞きながら、変わってきたと思います。舞台を作る側としては常に苦悩しているところですね。自分たちがよいと思っても、観客がよいと言わなければ、それは作品としては残らないわけですから。

 

ですから、常に観客と交流することを私たち俳優は大切にしています。もともと京劇は雑技とか、音楽、舞踊、講談といった観客をひきつけるものを集めてかたちになってきた。そういう試みは常に続いています。私が入団するときも、中国国家京劇院の院長が、京劇というのはもともと包容力のある演劇だ、いろんなものを受け入れて大きくなってきたんだ、と。京劇の発展に正しい力を注ぐことのできるものであれば外国人であっても受け入れるべきだとおっしゃってくださった。とてもうれしかったですね。

 

「いろんなアプローチで京劇を紹介する」

今はインターネット配信でなんでも見られたり、ほかの娯楽がたくさん台頭したりして、そこが京劇にとってむずかしいところでもありますが、今の時代のいいところは、いろんなところで、またいろんな方法で観客と出会えることですね。昔は限られた舞台しかなかったわけですから。そういう意味では昔の人たちは本当にたいへんな苦労をされて、京劇の今を作ってきてくれたと思います。

 

京劇は、伝統演劇ということでむずかしいものと思われがちですが、何回も観ていくうちにするめのように味が出てくると思います。もちろん、初めてでももっともっと楽しんでいただくために、私たちも面白いしかけを作ったり、最近ではたとえば流行のフライング(宙乗り)を取り入れたり、いろんなアプローチで京劇を紹介したり、ということを続けています。劇場すべてがひとつの雰囲気、環境だというのを感じていただければと思います。打楽器がじゃんじゃん鳴ってるのが面白いとか、奇抜なメーキャップや、衣装の刺繍がきれいだとかね。立ち回りがすばらしいとおっしゃる方もいますし、もちろん役者の演技も含めて、楽しみ方、切口はたくさんあります。京劇は宇宙でおこることすべてがネタになる世界なんですよ(笑)。ですから一俳優としては、どんな演目がいいかというよりも、どんな演目でもまずは劇場に来ていただけたらうれしいですね。(談)

(映画『花の生涯 ~梅蘭芳~』公式サイトより)

「チャイナネット」2009年4月3日

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