「南京!南京!」は4分の1を占める戦いのシーンに特殊効果を多く取り入れた。すべての特殊効果に8カ月以上費やしたが、陸川監督は資金にもう少しゆとりがあれば、もっと特殊効果を入れたかったという。
「戦場のレクイエム(集結号)」などの大作は海外から特殊効果チームを招いたが、「南京!南京!」では中国人スタッフが担当し、すべての特殊効果と撮影を国内で完成させた。例えば、高円円が演じる役が銃殺されるシーンで、銃声と同時に彼女の髪が揺れるが、このシーンにはコンピュータ処理は施されていない。こういった技術はこれまでの国産映画には見られなかったことだ。
陸川監督率いる特殊効果チームは撮影前の準備期間中、数多くの実験を行い、人が銃撃される実験だけでも1年かけた。準備に使っていた倉庫ではスタッフが毎日、銃に撃たれて倒れる様子を撮影し、陸川監督に見せ、監督と技術スタッフが「これはあまり死んだようにみえない、こっちのほうがいい」などと話し合ったという。また爆弾は、人の顔面や身体、建物のどこで爆発しても真に迫るものに仕上がっている。
陸川監督は「これはごまかしではない。本当に科学実験の結果なんだ」と自信をみせる。
「人民網日本語版」2009年4月22日 |