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「南京!南京!」小豆子役は一枚の写真がもとに
発信時間: 2009-04-24 | チャイナネット
小豆子は一枚の写真がもとに

 「南京!南京!」はモノクロ画面で、すべての主役には原型がある。「モノクロの画面では血は黒い」と陸川監督は語る。この題材を撮りたい他の中国人監督と比べ、彼の最大の強みは膨大な数の日本兵の日記を読めたことだという。「樊建川という私の友人が、自分の貯金をはたいて28の博物館を建てた。そのなかに全国最大の抗日戦争の写真館があって、50万枚以上のモノクロ写真が収められている。すべて彼が日本で買ってきた写真集だ。2000冊はあるだろう。その頃から彼は私がやりたいことを知っていて、無料で博物館を開けてくれた」。

 作品に出てくる日本人兵士の角川という役は、多くの日本兵の日記をまとめて作り上げられた人物だし、高円円演じる姜淑雲は中国人教師の足跡をまとめた人物だ。

 ある日、偶然目にした一枚の写真が陸川監督を震撼させる。「それは少年兵の写真で、彼の名前は李万方。数え切れないほどの水筒とコップを背負っていた。日本軍に捕虜にされた最年少の兵士だ。この写真を見て心が締めつけられた。だからリュウ・イェの傍にこの人物を描いた。それが小豆子だ」。

 映画の中ではどのエキストラの顔も真に迫るものがある。「この映画では、中国人の顔を二度とぼかしたくなかった。中国人がただ殺されるだけというイメージから、南京大虐殺を題材にした映画を見たがらない人も多い。私たちは埋没した事実を特に表現したかった。70年が経った。今ここで30万人の犠牲者のうち3人の名前をあげてみてください。3人といわず、一人もあげることができないでしょう。数十万人の代価が支払われたのに、最終的には一人の名前も残っていない」「毎回撮影現場では、昔の写真をもとに1000人以上のエキストラの中から私たちがこれだと思う中国人の顔をじっくり選んだ。撮影の度に2、3時間はかかった」と陸川監督は語る。
 「人民網日本語版」2009年4月23日

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