ホーム>>映画>>ニュース
「南京!南京!」制作状況:スタッフが発狂
発信時間: 2009-04-24 | チャイナネット

 「南京!南京!」の撮影期間中、陸川監督は3回盲腸炎にかかって入院したが、毎回点滴と薬で治療してきた。3回目の盲腸炎は長春での撮影中にかかった。当時、撮影しながら城壁の外にある堀に倒れ込み、スタッフが振り向くと「監督が消えた」ということがあった。

 こういった生理的な痛みのほかに、陸川監督は心理的なプレッシャーにも耐えなければならなかった。「私の役目はいかに人をはぐらかすか。人が崩壊しないように」と監督は笑いながら話す。

 「チームのメンバーの多くが発狂していた」。撮影が長引き、心理的にも、生理的にも耐え切れなくなる人が多かったという。例えば高円円について監督は「私が見ても彼女はちょっと怖かった。こんなに善良で、若々しい天使が魔女のようになっていた。誰かを捕まえてはケンカを売り、顔をゆがめていた。かなり不安定な状況だった」と語る。監督はこのことに非常に心がとがめているという。

 「南京!南京!」の撮影が終わると、キッパリしていた監督がもろくなったという。この映画を見るたびに涙を流し、今でもなかなか見る勇気がない。気持ちが脆くなったほかに、監督の趣味も戦争への関心からミュージカル映画に変わり、前までは戦争ゲームが好きだったが、「銃声が耳にさわる」ことから今は戦争ゲームを全部削除したという。陸川監督が次に撮るものは決まっていないが、「とてもシンプルに素敵なことを表現したい」という。

  「人民網日本語版」2009年4月23日

  関連記事

· 「南京!南京!」陸川監督:特殊効果に海外からの応援なし

· 読者:映画『南京!南京!』の記事に涙

· 「南京!南京!」陸川監督:戦場となった南京城を復元

· 「南京!南京!」陸川監督:一人で脚本を手がける

· 『南京!南京!』女子大生のヌードの慰安婦役に激論

  同コラムの最新記事

· 映画「南京!南京!」は日本の庶民を糾弾するものではない

· 新世代監督の描くヒューマニズム 「南京!南京!」が好調

· 「南京!南京!」出演の江一燕:涙の日本人俳優を励ます

· 「南京!南京!」を通して見る陸川監督

· 「南京!南京!」制作状況:スタッフが発狂