田鳳山
 

国土資源部の田鳳山部長は今年の第九期全人代第三回会議と第九期全国政協第三回会議会期中に記者に対し次のように語った。

 
 

 

 

中国は人口基数が膨大な上にそれが増え続ける傾向にあるため、相対的に資源が不足するという基本的な国情は変わりようがなく、したがって西部開発に当たっては、限りある資源を大切にしなければならない。

 少なくともなすべきことは、国土資源にかかわる活動をりっぱに行うことの重要性と困難性を十分に認識すること、資源管理は最大限、厳格に行うこと、人口・資源・環境と社会発展の総合的プランニングをりっぱに行うこと、耕地についての「占有した者は補完する」という法定義務をまじめに履行すること、法に依る行政を大いに推し進め、法律執行に対する監督・検査を強化すること、資源節約型の経済発展の道を歩むことなど、10の方面からその本質と内容を正しく把握しなければならない。

 この数年来、都市で建設用地が放置されたままで有効的に利用されていなかったり、一部地区でやみくもに大がかりな自動車道路、広場、開発区を建設するといった問題は大きく改善されておらず、農村の遊休地、一世帯当たり複数戸の住宅、用地の基準超過などの現象が数多く存在している。鉱産物資源の開発利用が依然、粗放で浪費が多いことの主な原因は、鉱山企業の「数が多く、規模が小さく、分散している」という状況のせいである。全国の鉱物資源の総回収率はわずか30%前後で、世界の平均レベルより20ポイント低い。管理部門、輸出ルートが多いため、タングステン、スズ、アンチモン、希土など中国が強みをもつ鉱物がむやみに採掘される傾向に有効な歯止めがかからず、資源の強みが失われつつある。江沢民主席は、西部地区の豊富な資源の強みを経済の強みに転化するには、合理的利用と資源節約の原則を堅持しなければならない、と再三強調している。昨年は非農産業に対する厳格な建設用地規制で明らかな成果を収めたが、全国の建設による耕地占有量は依然として20万6000余ヘクタールにも達し、43万6600ヘクタールの耕地(このうち、林地や草地に戻した耕地は39万4600ヘクタール)が減少した。耕地保護の任務は困難に満ちており、少しも気を緩めてはならず、「占用した者は補完する」という法定義務を断固として履行しなければならない。