周永康、張中偉
 

第九期全国人民代表大会第三回会議と第九期全国政治協商会議第三回会議の会期中に、四川省党委員会の周永康書記と四川省の張中偉省長は次のように語った。

 
 

 

 

四川省は西部大開発戦略実施という歴史的チャンスをつかみ、全国の平均レベルを上回る成長率で四川省の発展を加速し、新たな飛躍をとげるよう努め、2005年までに、全省の一人当たりGDPを2000年の全国平均レベルに、2010年にはその年の全国平均レベルにまで引き上げ、西部地区の経済大省にする。

 また、長江上流の主な支流はいずれも四川省を流れ、年間6億dの土砂が長江に流れ込んでいる。そこで四川省は、天然林保護や耕地を森林に戻すなどの方法を含む10年間の総合整備によって、長江に流れ込む土砂の量を50%以上減らし、全省の森林被覆率を30%に高め、この地を長江流域と三峡ダムプロジェクトの生態系の依拠すべき防波堤とする。

一、西部大開発の実施過程における四川省の主な目標と施策
 四川省の人口とGDPはいずれも西部地区の11の省・自治区・直轄市の三分の一近くを占めている。そこで西部大開発の過程で、四川省はインフラ建設、生態環境の保全と建設、経済構造の調整、科学と教育による四川省の振興と対外開放の拡大を重点的に行う。

二、人材を呼び込むための措置
 近年、四川省は積極的に措置を講じて人材の意欲を引き出し、科学技術面の強みを経済面の強みに転化させるよう努めている。省政府は際立った貢献をした優秀な科学技術者に高額の奨励金を与え、省の40余人の中国科学院・中国工程科学院両院のアカデミー会員の待遇を高め、科学技術学科リーダー基金を設置し、成都、綿陽など国家クラスのハイテク・経済技術開発区を建設し、内外の大勢の人材が四川省へ来て事業を興し発展させるよう呼び込む。

三、内外の投資家を招致する優遇政策
 西部大開発は実は西部大開放である。十数年来、四川省の外資導入・利用額は132億ドル、実際払込額は67億ドルに達し、50社余りの多国籍企業が四川省に投資するかあるいは事務所を設立している。四川省は国の制定した対外開放優遇政策に基づき、以下の三つの面で投資家によりよい投資条件を提供する。@成都平原の投資環境を重点的に改善する。A協力分野を拡大し、協力度を強めるため、投資家に選んでもらうためのプロジェクトをすでに250件以上準備した。B外国業者、台湾業者投資サービスセンターを設立し、投資家によりよいサービスを提供する。