陳錦華
 

全国政治協商会議の陳錦華副主席は今年6月8日に開かれた「重慶・中国西部開発国際シンポジウム」で、西部開発について次のように語った。

 
 

 

 

西部開発は新しい発想、構想、方法を必要とし、東部地区発展の成功した経験を参考にするだけでなく、新たな歴史的条件と西部地区の現状に基づいて革新し、新しい発展ルートを切り開くべきである。

西部大開発は中国が五十年間の建設、とくに20年来の改革・開放を経て、まもなくWTOに加盟し、経済のグローバル化へのシフトを加速するという大きな背景の下で実施されたもので、多くの点でこれまでの建設とは異なっている。東部地区の経験を参考にするだけでなく、新しい歴史的条件と西部地区の現状に基づいて革新し、新しい発展ルートを切り開かなければならない。西部地区に集中する豊かな自然資源に頼ると同時に、環境破壊、資源の大量消費という古いやり方をとってはならない。市場の原則と科学的原則に基づき西部大開発の戦略を実施し、技術革新と改革に気を配り、イノベーション能力を高め、国内外市場の開拓を開発活動の中心におき、西部開発を東部地区、世界と結びつけなければならない。

そのため、西部大開発戦略の実施過程においては、次の八つの点をりっぱに行うべきである。@持続可能な発展の道を歩むことを堅持する。A発想の転換を加速し、制度の革新に力を入れ、ソフト面の環境を活力あるものにするよう努める。B開発は重点を際立たせ、条件の整った地区を選び、他に先駆けて突破口とする。C全力をあげてインフラ建設を強化する。D人材を本とし、教育を優先的に発展させる。Eハイテク産業を発展させるとともに、先進的かつ実用的技術で在来産業を改造する。F社会主義初級段階の基本的経済制度を堅持し、非公有制経済を大いに発展させる。G都市化建設を加速し、農業の現代化建設を促す。

西部地区の地方政府は市場メカニズムの資源配置の面における基礎的役割を十分に発揮すべきであり、持続可能な発展と効率重視という原則に基づき科学的に計画を立て、中央政府から与えられた政策と資金面の傾斜政策によって早期に発想の転換をはかり、システム革新を促進し、現実に即して発展を加速させる戦略を研究、制定し、飛躍的発展を実現すべきである。