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西部大開発は、チベットの発展にとって千載一遇の歴史的チャンスである。チベットが西部大開発に参与する根本的な出発点と着地点は、チベット自治区の各民族人民の物質的、文化的生活レベルをたえず改善、向上させることにある。西部大開発の中で、チベット発展の重点は、インフラ建設の歩みを加速し、生態環境の建設を強化し、持続的発展が可能な道を歩み、高収穫、高品質、高効率の農業・牧畜業を大いに発展させ、発展の中で産業構造を調整、最適化し、強みのある産業、科学技術、教育事業を大いに発展させ、あらゆる手を尽くしさまざまな分野の人材を育成、導入して、全民族の全体的資質を高める。 チベットを西北部のダムにしなければならない。チベット自治区には氷河・河川・湖がとても多くあり、水資源が非常に豊富である。主要河川のヤルツァンポ川、ヌー川、金沙江、ニィヤン川、ラサ川、センゲズァンボ川、ランチェカンバグ川などの推定天然水資源量は二億余キロワットに達し、著名な湖のナムツォ、ヤンチョユムツォ、バンゴンなどには魚類が多く生息している。チベットにはまた水質がよく、微量元素が豊かで、まったく汚染されていない多くの鉱泉がある。 チベットは水資源だけでなく、中国西部の重要なエネルギー供給基地でもある。チベット自治区内で発見された鉱物にはクロム、鉄、マンガン、金、銀、銅、アンチモン、リチウムなどの金属鉱物、石炭、塩、砒素、石油などの非金属鉱物がある。現在、発見された鉱物は百余種、埋蔵が確認されたものは36種あり、埋蔵が確認された鉱床は136ヵ所、そのうち、大型鉱床が36ヵ所、中型鉱床が31ヵ所、小型鉱床が82ヵ所で、17種の鉱物の埋蔵量は全国の第9位にランクされている。初歩的な統計によると、チベットの鉱物資源の潜在的価値は6500余億元に達している。 チベット特有の高原生物資源は国の貴重な財産である。最近、ラサ近辺でサフランの試験的栽培に成功し、現在、薬用植物を主体に開発、生産したさまざまなチベット薬の販路が国内外の市場に広がっている。 このほか、チベットにはまた広大な面積の原始林と牧草地帯があり、森林樹木の蓄積量は大・小興安嶺に次ぎ、20億立方メートルに達し、牧草地帯の面積は12億4000万ムー(1ムーは6.6667アール)で、そのうち、利用可能な牧草地は8億ムーである。 いま、国を挙げての西部大開発ブームが湧き起こっているが、西部開発はシステム・プロジェクトであり、非常に困難な任務である。チベットは必ず経済法則と科学法則に基づいて事を運び、全方位的に対外開放し、全国からの支援を契機に、東部の省・直轄市、とくにチベットを支援する15の省・直轄市とのさまざまな形式、各レベルの連合と協力を広範に展開する。大開放によって大開発を促し、最大の優遇政策と最良のサービスをもって投資家にフィードバックし、人材、技術、管理、市場、資源の相互補完と共同発展を実現する。
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