中国の拡散防止の政策と措置


一、拡散防止の基本的立場




    中国はかねてから責任を負う態度で国際実務に対処し、一貫して核兵器、生物兵器、化学兵器などさまざまな大量破壊兵器を全面的に禁止し、徹底的に廃棄することを主張し、その種の兵器とその運搬手段の拡散に断固として反対している。中国はいかなる国の大量破壊兵器とその運搬手段の発展をも支持せず、奨励せず、援助しない。

    中国は、拡散防止の根本的目的は国際と地域の平和と安全を守り、促すことにあり、いかなる拡散防止措置もこの目標の実現に役立つべきであると見ている。大量破壊兵器とその運搬手段の拡散はその複雑な根源があり、国際と地域の安全環境と密接な関係がある。国際関係の普遍的な改善を図り、国際関係の民主化を促進し、関係地域の安全問題の公正かつ合理的な解決を推進するのは、拡散防止の国際努力の順調な展開に有利である。中国は国際拡散防止の努力を断固として支持し、同時に国際と地域の平和と安定にも非常なほど関心を持っている。中国は平和な手段を通じて拡散防止の目標を実現し、一方では国際拡散防止メカニズムを絶えず改善し、各国の輸出規制を整備、強化しなければならず、他方では対話と国際協力を通じて拡散問題を解決すべきであると主張している。

   中国は、拡散防止は国際社会の普遍的な参与を得なければならないと見ている。国際社会の圧倒的多数のメンバーの理解と支持を獲得するには、拡散防止メカニズムの公正性、合理性、非差別性を確保しなければならない。現有のメカニズムの強化も新しいメカニズムの構築も、各国の普遍的参与と民主的決定を基礎として行い、単独行動主義と二重基準を放棄し、国連の役割を十分に重視し、発揮すべきである。

   中国は、核、生物、化学、宇宙飛行の分野にかかわる多くの材料、設備、技術が二つの用途の性格を持つため、各国は拡散防止政策を実施する中で、拡散防止と関係あるハイテクを平和的に利用する国際協力との関係をりっぱに処理しなければならないと見ている。中国は、拡散防止の目標実現を確保する前提の下で、各国特に発展途上諸国の二つの用途の科学技術と製品を平和的に利用し、分かち合う権利も保障しなければならず、またいかなる国が平和的利用を口実として拡散活動に従事することも根絶しなければならないと主張する。