中国の鉱物資源政策


前書き




    鉱物資源は天然資源の重要な構成部分であり、人類社会発展の重要な物質的基礎である。新中国成立50余年来、鉱物資源の探査・開発は大きな成果をあげ、多くの鉱物資源を確認し、わりに完備した鉱産物供給システムを確立し、中国経済の持続的、快速、健全な発展のために重要な保障を提供した。現在、中国の使い捨てエネルギーの92%以上、工業原材料の80%、農業生産財の70%以上は鉱物資源から来ている。

    中国は持続可能な発展と鉱物資源の合理的利用を非常に重視し、持続可能な発展を国の戦略に確定し、資源の保護を持続可能な発展の戦略の重要な内容としている。1992年の国連環境・開発会議のあと、中国政府は率先して「中国アジェンダ21――中国の21世紀の人口・環境・発展白書」を制定し、2001年4月に「全国鉱物資源計画」を認可、実施し、2003年1月から「中国の21世紀初めの持続可能な発展の行動綱要」の実施を始めた。

   いくらかゆとりのある社会の全面的建設は新世紀の最初の20年における中国の奮闘目標である。中国は主に自国の鉱物資源の開発に頼って現代化建設の必要を保障している。中国政府は市場が必要とする鉱物資源、特に西部地区の強みをもつ鉱物資源の探査・開発を奨励し、それによって国内の鉱産物供給能力を向上させている。それと同時に、国外の資本と技術を導入して国内の鉱物資源を開発し、国外の市場と鉱物資源を利用して、中国の鉱山企業と鉱産物の国際市場への進出を推進することは、中国の重要な政策である。中国政府は、国外の鉱業会社が中国に進出し、中国の鉱山企業が世界に向かい、各国の資源の相互補完を実現することは、世界の鉱物資源探査・開発の共同の繁栄と健全な発展を推進することに対し重要な意義を持っていると考える。