中国は5000年の長い歴史を持っている。中華民族は中国という土地で生活し、繁栄し、各民族が互いに融合して強大な凝集力を持ち、統一を尊び、擁護するという価値観を形づくった。長い歴史の過程において、中国は王朝交代、政権更迭をくりかえし、地方割拠が現われ、外敵に侵入されたことがあり、とりわけ近代史上外国列強の侵略と国土分割の苦しみをなめ尽くしたが、統一は終始中国の歴史発展の主流であり、分裂するたびにその後また統一し、しかも国の政治、経済、文化、科学技術の急速な発展をもたらした。台湾同胞は栄えある愛国主義の伝統を持っており、外国の台湾侵略に反対する闘争のなかですぐれた功績を立ててきた。中華人民共和国の成立後、中国人民は得るのが容易ではなかった民族の独立をことのほか大切にし、断固として国の主権と領土保全を守り、祖国の完全な統一を実現するために奮闘努力している。中国の五千年にわたる歴史と文化は中国人の心に、中国は必ず統一しなければならないという強い民族意識を深く根づかせた。中国政府は、国際社会が終始変わることなく一つの中国の政策をとるよう希望し、また、アメリカ政府が中米間の三つの共同コミュニケの台湾問題についての諸原則、および自らおこなった一つの中国の政策を堅持するという厳かな約束を確実に履行するよう望んでいる。    

    中国政府が相次いで香港、澳門にたいする主権行使を回復してから、全中国人民は一日も早く台湾問題を解決し、国の完全な統一を実現することを切に願っており、台湾問題がこれ以上無期限に引き延ばされるのを許さない。われわれは、両岸同胞および海外同胞をふくむ全中国人民の共同の努力によって、中国の完全な統一が必ず実現できるものと確信している。