中華人民共和国主席

政治体制

最高人民検察院

　人民検察院は国の法律監督機関である。最高人民検察院は最高検察機関で、主な任務は地方各級人民検察院と専門人民検察院を指導し、法に依って法律監督の職能を履行し、国の法律の統一的かつ適正な実施を保証することである。最高人民検察院は全国人民代表大会とその常務委員会に対し責任を負うとともに、その活動を報告し、全国人民代表大会とその常務委員会の監督を受ける。
　憲法と法律の決定に基づく最高人民検察院の主な職責は次の通り。
①地方各級人民検察院と専門人民検察院の活動を指導する。②横領事件、贈収賄事件、公民の民主的権利を侵害する事件、とく職事件などの刑事事件を法に依って直接受理するとともに立件して取り調べ、起訴するかどうかを決定する。③法に依って法院の審判、刑事事件の取り調べ活動に対し法律監督を行う。④重大な刑事事件に対し、法に依って逮捕認可と起訴を審議する。⑤刑事事件の裁判活動に対し法律監督を行う。⑥各級人民法院が下し、すでに発効したが、確かに誤りのある判決と裁定に対し、法に依って最高人民法院に抗告する。⑦法に依って監督管理・矯正場所での活動を監督する。⑧検察活動の中で法律を具体的に適用する問題に対し司法解釈を行う。⑨検察活動についての条例、細則、規定を制定する。⑩法に依って検察官を指導、管理する。⑪検察部門の幹部教育養成活動を組織、指導する。⑫検察機関の対外交渉を組織し、関係する司法援助を繰り広げる。
現在の最高人民検察院検察長は韓杼濱氏である。