農業部と国家質量監督検疫検験総局は10日に緊急通達を出し、米国産家きん類製品の輸入を一時停止した。米デラウェア州で6日に鳥インフルエンザ（H7型）が発生し、ニワトリ1万2千羽が処分されたことを受けたもので、同インフルエンザの上陸阻止を目的に「中華人民共和国進出境動植物検疫法」に基づき決定された。緊急通達の主な内容は次の通り。

▽米国産の家きん類・加工品への「進境動植物検疫許可証」発行を一時停止し、すでに発行されたものについても取り消しを行う。

▽米国からの家きん類・加工品の輸入を、直接・間接ともに一時停止する。2月7日に輸入され、検査の行われていないものは一律に返送または廃棄する。検査済みのものにも新たに鳥インフルエンザに関する検査を行い、合格したもののみ流通させる。

▽郵送または携帯により、米国産の家きん類・加工品を国内に持ち込むことを禁止する。発見したものは、一律に返送または廃棄する。

▽中国を経由、または停留する国際船舶・航空機・列車などで発見された米国産の家きん類・加工品はすべてに密封保存する。乗務員の所有する家きん類は、完全なケージに入れ、交通機関の外へ持ち出してはならない。家きん類の廃棄物は勝手に捨てず、出入境検査検疫機関の監督の下で無害化処理を行わなければならない。

▽税関・国境警備部門が押収した、密輸の米国産家きん類・加工品は、すべて最寄の出入境簡易検査所に引渡し、廃棄しなければならない。

「人民網日本語版」2004年2月11日