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2004年の二つの大会を前にして(下篇)

三、歴史的責任を背負って、科学的な発展観を確立し、それを実行に移し、発展のイニシアチブを把握し、中国の特色を持つ社会主義事業の新しい勝利を勝ち取る

「二つの会議」がまもなく開催されるに際し、2003年を顧みるならば、中国の改革開放と社会主義現代化建設は世界の注目を集める偉大な成果をあげ、われわれはこのために誇りを感じる理由がある。

しかし、われわれはさらなる冷静さを必要とし、成果は偉大な征途において踏み出したしっかりした一歩に過ぎず、担っている任務は依然として困難に満ち、既知の困難と遭遇するかもしれない困難とチャレンジはまだたくさんある。さらに重要なのは、われわれの発展観は再確立しなければならない肝心な時点に来たということである。

これまでのかなり長い期間において、経済の成長パターンは粗放的で、物質の富がたえず増えたとはいえ、人を本とする発展の目的が完全に実行に移されたことはなく、人民大衆の切実な利益にかかわる多くの問題はまだ上手に解決されていない。物を重視し、人間を軽視する発展観は何と言っても早く転換しなければならない。

国内国外の経験と教訓がすべて示しているように、社会・経済発展の戦略的目標は単に経済の成長を追求することではなく、単にGDPの増加を追及することでもなおさらない。だが、一部の地方には、GDPのみを至上とする状況が現れ、産業構造、品質、効率および生態系と環境の保全をおろそかにし、安全にかかわる事故が次々と発生した。GDPを一方的に扱い、絶対化する非科学的な発展観はわれわれの進む道にあるいま一つの障害となった。

われわれはまた、何を発展させるか、どのように発展させるかの問題において、地方の実際から遊離し、「イメージづくりのプロジェクト」、「治績を示すプロジェクト」を大いにすすめる状況がときには現れていることを見て取っている。現在、全国のさまざまな開発パーク・開発区は5500カ所以上に達し、徴用された土地の遊休率は43%にも達し、数多くの農民は土地、仕事、社会の保障を失った「三無」の農民となった。真実を求め、実務に励む精神に背く「治績観」は一部地方の発展を盲目の地域と誤った地域に陥らせた。

さまざまな状況が示しているように、どのような発展観を確立するかは、ややゆとりのある社会を全面的に築き上げる過程、党と国家の仕事の大局にかかわる重要な問題となっている。このような重要な時期を前にして、中央は社会主義現代化建設の法則に対する認識をいっそう深化させ、科学的な発展観をはっきりと打ち出した。

ここ数日以来、各地、各部門は中央の科学的な発展観についての精神を突っ込んで学び、思想を統一させ、実情と結び付けてそれを実行に移している。科学的な発展観をしっかりと確立し、それを実行に移すことは「二つの大会」開催前の最も強い声となっている。

――経済発展を中心とすることを堅持し、かなり速い伸び率を保ち、社会の全面的な進歩と人の全面的な発展のための物質的基盤を作り上げる。

――経済・社会のバランスのとれた発展を推進し、経済と社会の発展に存在する「一本の足が長く、一本の足が短い」問題を解決することに努める。

――都市と農村、地域のバランスのとれた発展を促し、都市と農村の二元的構造を逐次改め、東部、中部、西部の地域間での双方向の互いに補完し合い、互いに促進し合い、ともに発展する新しい枠組みを形成する。

――持続可能な発展を堅持し、人間と自然とのバランスのとれた発展を全般的に考える。

――人を本とすることを堅持し、人民の利益をすべての仕事の出発点と立脚点とし、たえず人々の多方面のニーズを満たし、人々の全面的な発展を実現する。

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春風がまた吹き始め、「二つの大会」がまた近づいてきた。十数億の人びとの期待の中で、「二つの大会」の代表と委員たちは国と人民に対する高度の責任感を胸に腹蔵なく発言し、国の発展のための計画について討議し、全国人民の力を結集してチャレンジに立ち向かい、困難に向かって前進し、中国の特色を持つ社会主義事業の新たな勝利を勝ち取らなければならない。

「チャイナネット」2004年3月2日


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