第10期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の第2回全体会議が6日に行われ、財政部の金人慶部長が2003年の中央・地方予算執行状況および2004年の中央・地方予算案に関する報告を行なった。 報告の主な内容は次の通り。
▽2003年予算執行状況
2003年に全国財政収入は初めて2兆元を突破し、2兆1691億元(債務収入は含まず)に達した。前年比2789億元の増加(同14.7%増)で、当初予算比105.8%にあたる。全国財政支出は2兆4607億元で、同2554億元の増加(同11.6%増)、当初予算比103.8%となった。支出が収入を2916億元上回ったが、中央財政の赤字は第10期全人代第1回会議で認められた水準に抑えられている。
▽2004年予算案
2004年の全国財政収入は2兆3570億元で前年比1879億元の増加(同8.7%増)、全国財政支出は2兆6768億元で、同2161億元の増加(8.8%増)となる。2004年度の中央財政支出の重点は(1)「三農」(農業の振興、農村の経済成長、農民の所得増と負担減)予算の増加(2)就業・社会保障予算の増加(3)教育・衛生・科学技術・文化・スポーツ予算の増加(4)地方交付金の増加(5)税制を始めとする制度改革の支持および推進(6)各級政府の正常な運営の保障――に置かれる。
「人民網日本語版」2004年3月7日
|