賈春旺検察長がおこなった最高人民検察院の活動報告を聞いて、人々は、検察機関にとって2003年の仕事はやはり法律に対する監督を強化し、公正と正義を守るという変わることのないテーマのものであったが、それは2003年の中国の法治過程において一本の特色の鮮明な軌跡を残したことをはっきりと感じている。
人民のためにすること、公民の権利を守ること、容疑者の捜索を手配すること――最高人民検察院の活動報告から検索したこのいくつかのキーワードは2003年の検察活動の法治過程の特色と軌跡を描き出すものであった。
公民の権利を守る――期限を超えた勾留を整頓する
「あまりにも伸び伸びとなっている期限を超えた勾留案件に対し提示板で明示して解決を督促し、案件ごとに是正する措置を実行し、調査、裁判の過程における2万5181人に対する期限をこえた勾留を監督して是正した。努力することによって、14の省では案件処理のいずれのプロセスにも期限を超えた勾留なしという目標を達成した。……」と賈春旺検察長の報告の中から人々は次の事実を知ることができた。
検察機関が2003年5月から率先して全国の公安・検察・司法システムの期限を超えた勾留事件を整頓して以来、期限を超えた勾留という大衆が非常に意見を持っていたが長年解決されなかった、公民の権益の侵害となる司法上の難病もようやく堅い氷が打ち破られ、是正された。
期限を超えた勾留の整頓だけでなく、2003年には、検察機関において「公民の権益を守る」ことをめぐって一連の鮮明な変化が現れた。具体的な法律施行の中で取り締まりと懲罰の重視から保護、サービス、教育へと転じ、単一の刑事的懲罰の使用からさまざまな法的手段の総合的使用へと転じた。司法の職能は法によって公民、法人の合法的権益を保護し、国有企業、個人経営企業と私営企業などさまざまな市場の主体の合法的権益を平等に保護することに関心を示し始めた。法律を厳格に施行すると同時に、人道主義を具現し、法律の尊厳を守ると同時にできるだけ人文的な配慮を示すとともに、それを捜査、逮捕の認可、提訴などいずれのプロセスにも貫くようになった。
何素斌全人代代表・湖南省人民検察院検察長は、「検察機関は2003年に期限を超えた勾留の整頓を含む一連の措置と行動を取った。例えば訴訟関与者の合法的権益を守り、出稼ぎ農民労働者と一時帰休者の利益を侵害した案件を重点的に監督し、弁護士の法による職務の履行を保障するなどがそれであり、それを要約すると、公民の権益を守るということである」と語った。
公民の権益を守ることは、司法そのものが持つべき特性である。これは2003年の検察機関の仕事の中ですでに深く認知され、貫徹されるとともに、これからも続いて人々にこのうえない温かさを感じさせることになろう。
「チャイナネット」2004年3月12日
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