第10期全国人民代表大会(全人代)第2回会議が14日閉幕し、国務院の温家宝総理が国内外の記者と会見した。 「経済発展の過熱」について、新華社記者から質問があった。
―― 今年の全人代と全国政治協商会議では、経済発展が過熱しているか否かについて、一部代表委員の間で意見が分かれた。総理はこの問題をどう見るか?また、急激な経済変動を防止するため、今後マクロコントロールを行うか?
中国経済の発展は現在、ひとつの重要な時期を迎えている。昨年の中国経済の発展は急速で、効益が明らかに向上し、活力もいくらか強まった。その一方で、経済における数多くの深層的矛盾は、決して根本的な解決がなされていない。急速な経済成長の中で、いくつかの新たな矛盾・問題も出現した。主要な問題は、過大な投資規模、エネルギー、輸送と重要原料の需給関係の緊張、食糧の減産などで、物価の上昇傾向は比較的顕著に認められる。これらの問題は適切に解決されなければならなず、われわれ政府にとって、昨年の新型肺炎(SARS)の試練にも劣らない、新たな重大試練であると考える。われわれは問題の重大性を見極めなければならない。市場化と対外開放が進み続ける現状の下、マクロコントロールの難しさも増している。政府は適切な時期に適度なマクロコントロールを実施し、経済運営における突出した矛盾と問題を、力強く、効果的かつ適切に解決し、経済の安定成長を維持しなければならない。
「人民網日本語版」2004年3月15日
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