第10期全国人民代表大会第2回会議が14日に閉幕し、国務院の温家宝総理が国内外の記者と会見を行った。 政治体制改革について、中央人民広播台の記者が質問した。
―― 政治体制改革は、今年および政府任期内に、どのような具体的目標が設定されているか。わが国の国情と多くの民衆の利益に合致する政治体制とは、どのようなものだと考えるか。
社会主義はたゆまず自己の調整と改善を図ることによって、はじめて進歩を続けることができる。われわれが開始した改革には、経済体制改革と政治体制改革が含まれる。政治体制改革の成功がなくては、経済体制改革も最終的には成功しない。特に政府体制改革について話したい。現在の指導部は任期開始以来、次の3つの目標を設定した。
(1)科学的で民主的な政策決定メカニズムの確立。これには集団政策決定制度、専門家諮問制度、社会開示と社会公聴制度、政策決定責任制度――などが含まれる。
(2)政府は法律に基づく行政を行い、法治政府を建設する。これによりはじめて、法律に基づき国を治め、法治国家を建設することができる。法律に基づく行政とは、合法的かつ合理的、手続きが整備され、公平かつ公正、効果的に人々の便宜を図り、誠実で約束を守り、権力と責任が統一されたものでなければならない。
(3)政府は、人民代表大会・政治協商会議を含む、各方面からの監督を受ける。世論および一般の人々の意見を含む、各方面の意見に耳を傾けなければならない。
「人民網日本語版」2004年3月15日
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