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「情報隠し」を懸念 鳥インフルエンザで農業部

農業部の賈幼陵・報道官(高病原性鳥インフルエンザ対策担当)は16日、鳥インフルエンザに関する状況を説明し、記者の質問に答えた。

――これまで、地方で感染情報隠しはあったか。

実際に情報隠しの現象があるかどうかは、農業部が大変憂慮している問題だ。「中華人民共和国動物防疫法」では、感染情報を故意に隠匿した者は、行政処罰と行政処分を受けること、また隠匿により重大な損失を招いた者は、法律に基づいて刑事責任を負うことを明確に規定している。感染を効果的に制御するとともに状況を調査するために、農業部はこれまで75回にわたり、のべ210人の調査員を16省・自治区に派遣し、現地での調査と指導を実施した。一例を挙げれば、全国人民代表大会(全人代)と全国政治協商会議(政協)が同時開催されていた今月7日、陝西省漢中市のある農村で感染情報隠しが行われているとの報告が農業部に寄せられたため、われわれは直ちに専門家2人を現地に派遣した。問題の村は道の通じない山間部の奥深くにあり、専門家は現地の幹部とともに2時間の山道を歩いて村にたどり着いた。村民に話を聞き、感染の可能性を排除すると同時に、現地の実際の問題についても農民を援助した。このことは、農業部が感染報告制度に真剣に向き合っていることを示している。

このほか、農業部は専用回線を設けて、鳥インフルエンザに関する問い合わせや報告を受け付けている。対策を進める中で補償制度が確立されたが、飼育している鳥が鳥インフルエンザで死亡・処分となっても、感染を報告しなければ補償は出ない。農業部はすべての報告に真剣に対処し、関連情報を調査して、重要な情報であれば、直ちに現地に人員を派遣して、厳重な検査を実施することにしている。

「人民網日本語版」2004年3月18日

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