王 蕾
例えば、背が生まれつき高く、すらりとした足を持ち、整った顔立ちをしているのなら。そして、若い活力にあふれいて、やりがいのある仕事につきたいと思っているのなら。現在の中国では、こんな夢も叶えられる。それはモデルになるということ。
中国のモデル業はまだ始まったばかりだが、急スピードで発展してきている。特に90年代に入ってからは、世界でも有名なモデルが中国から大勢輩出されてきた。現在、モデルは青少年、特に少女たちあこがれの職業となっている。
さて、中国では毎年たくさんのモデルコンテストが開催されている。新人を発掘し、モデル業を更に拡大するため、そしてモデルになる夢を抱えた若者たちに、機会を与えるために。
世界の潮流に従い、コンテスト参加者はどんどん若くなっている。15、6歳で上位に、そしてトップにさえ、名をつらねる少女も少なくない。コンテストに参加し、上位に名をつらね、大企業と契約する。参加者は誰もがそんな夢を持っている。
ここは北京のモデルコンテスト会場だ。面接会場には、学生や既に仕事をしている者、スポーツ選手やモデル学校の生徒などが来ている。彼女たちは皆容姿端麗で、やる気にあふれている。そして試験官の目に止まるよう、自分が一番綺麗に見える格好をしている。
彼女たちは、母親に付き添われる者、友人と来ている者、一人で参加している者と、さまざまだ。多くは初めてコンテストに参加していたが、中には毎年参加している者や、いくつかのコンテストを並行して受けている者もいた。面接はいくつかのグループに分けて行い、かなり早い時間で終了した。数日後、入選した少女たちはホテルで最終コンテストに参加する。
コンテスト会場の舞台裏で、彼女たちの準備は既にできていた。ある者は鏡の前で姿勢をチェックし、何人かはおしゃべりをしていた。彼女たちの顔つきからは、隠し切れない緊張とあいまって自信もまた見受けられる。
音楽が流れ出し、初めのコスチューム審査が開始した。少女たちがアシスタントの指示に従って次々と現れる。スポットライトの下で、彼女たちはとてもあでやかに映った。
自信を持って舞台に出ていく彼女たちは、今日成功を手にしなくとも、すでにかけがえのない夢に向かってつきすすんでいるのだ。
「人民画報」2001年1月号より