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中国の人的資源開発

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)人的資源能力開発ハイレベル会議で、中国の張学忠人事部部長は中国の人的資源開発の状況について次のように述べた。

 約13億の人口を擁する発展途上国の中国では、現代化建設の過程で、いかにして重い人口負担を人的資源の強みに変えるかは、全局にかかわる重要な任務となっている。改革・開放実施以来、とくにここ十数年来、中国は人的資源開発について主として次のような措置を講じている。

 ――教育、科学技術、人材を経済・社会発展の原動力、保証として国の発展戦略に組み入れる。教育を優先的に発展させる戦略的地位に置き、それへの投入を増やし、教育の改革と発展を推進する。基礎教育を強化し、高等教育と職業教育を大いに発展させ、素質教育を全面的に推し進め、生涯教育システムを発展させる。第9次5カ年計画期(1996年〜2000年)に、9年制義務教育がほぼ普及し、青壮年文盲一掃の目標がほぼ達成された。現在、全国の大学・高専在学生数は940万人を数え、10万人当たりの大卒以上の学歴を持つ人数は1990年の1422人から154%増の3611人に増えた。中国の勤労者の資質はかなり大幅に向上し、人材構成はたえず最適化し、中等専科学校以上の学歴と初級以上の技術職階を持つ人員は6075万人を数え、労働力総量の8.6%を占め、各種専門技術者は3914万人に達し、労働力総量の5.5%を占めている。

 このほど中国の第9期全国人民代表大会第4回会議で採択された「国民経済と社会発展に関する第10次5カ年計画綱要」は、人材の養成、誘致・活用を重要な戦略的任務の一つとしている。それには、高い資質をもつ指導者陣、科学的素質を身につけ、経済・社会発展の必要に適応できる各種専門技術者陣、革新精神と創業能力があり、國際競争の必要に適応できる企業家陣、公僕の意識があり、廉潔で政務に励み、資質が高く、専門知識を身につけた公務員陣、高い技術資質を身につけた技術労働者陣と農業の産業化経営と農業技術陣をつくりあげることおよび優れた人材の輩出及びその才能を十分発揮できるメカニズムの構築を急ぎ、知識と人材を尊重し、創業を奨励する社会の気風をかもし出すことが含まれている。

 ――経済構造の調整をめぐって、人材資源の開発を全体に推し進める。一は人的資源の構造調整と産業の構造調整を結び付ける。労働力の在来産業化から現代化への転換を促進し、ハイテク人材と企業経営管理人材など経済建設に差し迫って必要な人材を大いに開発、養成する。第9次5カ年計画期に55万人の企業経営管理要員の商工トレーニングと650万人の適応性短期トレーニングを行った。措置を講じて、第三次産業の就業人数の割合を高めた。これまでの3年間に、1300人が再就職した。情報産業の発展及びその人材養成にいっそう力を入れ、ネットワーク知識を普及させ、2000年末現在、中国のインターネット利用者数は2250万人に達した。二は人的資源開発を農村経済発展、都市化促進と結び付ける。農業科学技術人材、農業技術普及・応用人材の養成・開発を強化し、農民の技術トレーニングを強化し、毎年さまざまな形でトレーニングを受ける農民は3000万人に達した。ここ10年近く以来、毎年都市に出稼ぎに行く農民は5000万人おり、2億近くの農民が都市部に移住した。三は人的資源開発を西部大開発と結びつける。人的資源開発を立ち遅れた地域の経済を振興するカギとして、西部人材開発計画を実施し、西部地区の人材養成とトレーニングを強化し、人材の西部への移動を奨励し、西部地区の発展の能力を増強する。

 ――対外開放を拡大し、人的資源開発の國際交流を大いに繰り広げる。「留学支持、帰国奨励、行き来自由」の方針を堅持し、外国へ留学生を派遣し、留学生が帰国して就職するかあるいは適当な方式で祖国に奉仕することを奨励する。いままでに外国で学習した留学生は33万人おり、そのうちの11万人が学業を終えて帰国し、祖国の現代化建設の中で重要な役割を果たしている。中国はまた160余カ国・地域から来た留学生40万人を受け入れた。外国の人材と知力を大いに誘致し、海外のハイレベル人材を誘致、採用し、1978年以来、中国は外国専門家を延べ82万4000人招聘し、延べ37万8000人の専門技術者と管理要員を外国に派遣してトレーニングを受けさせた。現在、中国で登録した外国人就業者は6万人を超えている。

 ――協力開発を推し進め、人的資源能力開発の総合力を増強する。政府に役割を積極的に発揮させると同時に、社会各界を動員して、人的資源開発への投入を増やし、人的資源開発の総合力を形成させる。異なる地区、異なる部門が協力を展開し、学校と都市、学校と企業の提携などの協力を発展させ、東部と西部の間の人材開発面の支援を促している。企業、大学、研究所の結合を促し、2000年にこの三者協力に参加した企業、大学、研究所は40万を数え、協力プロジェクト14万件について合意に達した。ハイレベル人材の養成と科学研究活動の結合を促進し、中国はポストドクターレート科学研究流動ステーションと企業科学研究作業ステーションを1200余カ所設置し、ポストドクターレート研究者を累計1万4000余人受け入れ、いまなおステーションにいるポストドクターレート数は7000人近くいる。ハイレベル人材の企業への流動を積極的に導き、企業の研究開発能力を高める。教育界と学術界の専門家がプロジェクトを引き受け、共同で人材を養成し、難関を突破するなどのルートを通じて、企業と互恵の協力パートナーシップを確立するよう奨励する。ハイテク起業ゾーンを発展させ、各種人材の革新と創業に好ましい条件を提供する。

 「北京週報」2001.No.24より

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