中国銀行の王兆文報道官は28日、海南省の副省長の李礼輝氏がすでに中国銀行に到着しており、8月に同行の行長(頭取)に就任することを明らかにした。試験措置として株式制への移行を進める中国銀行・中国建設銀行の両方で、董事長(取締役会長)職と行長(頭取)職の分離が実現し、新しい取締役会制度の誕生へ近づいたことになる。
李氏は2002年9月に海南省の副省長を務め、金融・観光業を担当した。以前は中国工商銀行の副行長を務めている。王報道官によれば、李氏が行長に就任するには新取締役会の承認を受ける必要があるが、新取締役会の再編が完了していないため、李氏は先に中国銀行の副董事長(取締役副会長)兼共産党委員会副書記の職に就任する。李氏の正式就任後、蕭鋼・行長兼取締役会長は、行長の任を解かれる。新たな取締役会のメンバーもこれまでに確定する予定だ。
「人民網日本語版」2004年7月29日