寧夏回族自治区の区都銀川市で開催中の「第7回中国西部における科学技術による進歩と経済社会の発展に関する専門家フォーラム」によると、わが国の600余りの都市の中で400以上が水不足に悩み、そのうちの110都市は深刻な状態にあり、年間60億立方㍍の総水量が欠けている。
世界銀行のデータによると、わが国の一人当たり水資源保有量はわずか2200立方㍍で、世界平均の四分の一に過ぎない。専門家の予測では、わが国の人口が16億に達した際、水資源の一人あたり保有量は1750立方㍍となり、世界公認の水資源緊急不足状態の基準に接近したものとなる。
中国北部の水不足は特にはなはだしい。黄河、淮河、海河、遼河をはじめとする北部地域の一人当たりの水資源は全国平均の三分の一で、河川の流水量は長江、珠江をはじめとする南部地域の約六分の一に相当する。数多くの大河川の水源地である青海省でも2000カ所の湖沼が水涸れ状態にある。天津、河北、山西、内蒙古、甘粛、新疆など8つの省・直轄市・自治区の水資源は域内の植生生態系を維持できない状態にあり、総面積は国土全域の46%を占める442万平方㌔に達している。かつて水資源が豊富であった省も水資源不足の問題を抱えるようになっている。
「チャイナネット」2004/08/13