アテネ五輪のテニス・女子ダブルス決勝が22日に行われ、中国の李婷・孫甜甜ペアが6-3、6-3でスペインを破り、金メダルを獲得した。中国女子テニスにとって、歴史的な快挙だ。
2002年の釜山アジア大会で銅メダルにも手が届かなかった中国は、敗北をバネとして、引き続きダブルスを突破口に定めて取り組んできた。国際大会では、賞金・影響・レベルのいずれも高いシングルスと比べ、ダブルスへの注目度は決して高くない。また、大会前に臨時に組まれたペアが多いため、選手間の実力にばらつきがあり、レベルも変動しやすい。中国テニス管理センターは、ダブルスのこうした点に着目しだ。中国のトップ選手、李婷・孫甜甜、鄭潔・晏紫の両ペアを組み、全力で国際大会への準備を進めてきた。
2003年6月15日、賞金17万ドルのウィーン・エネルジェク・グランプリで、李・孫ペアは優勝、鄭・晏ペアは準優勝に輝いた。この後、1年間の遠征により、李・孫ペアのランキングは48位に上昇。また、プロテニス選手のライフスタイルに合わせ、短期間での調整とリラックス、大会と大会の間の身体能力・的確性の訓練、勝敗を繰り返す中での精神力の維持などを学んだ。2004年に入り、李・孫ペアは全豪オープンのベスト16、パリオープンのベスト4に進出した。
アテネで第8シードになった李・孫ペアは、初戦で米国の強豪、ウイリアムズ(姉)・ルービンペアを2-0で下すという番狂わせを演じ、その後も破竹の勢いでイタリア、オーストラリア、アルゼンチンを破り決勝に進んだ。
「人民網日本語版」2004年8月23日