赤潮の災害に対する防止対策の研究を強化するため、中国海洋学会はこのほど広東省・広州市に全国初の赤潮研究・防止専門委員会を設置した。
海洋大国である中国ではこの数年、世界でも赤潮が頻発している。すべての沿海部海域で発生しているため、海洋経済の発展、海洋生態環境に大きな影響が出ており、人類の健康と生命の安全にも重大な脅威となっている。こうしたことから、赤潮の研究や予報、防止対策、管理を全面的に強化して、赤潮による災害がもたらす損失を有効に軽減することが重要かつ喫緊の課題となっていた。また赤潮の研究と対策に関する情報の共有と交流、香港や澳門(マカオ)、台湾を含む国際的な学術・実務的交流と協力や、全国各地の専門機関との連携を強化するには、赤潮専門の全国的な学術団体の設立が不可欠とされていた。
中国海洋学会赤潮研究・防止専門委員会が設置されたことで、赤潮の研究と対策は新たな段階を迎えたことになる。同委員会は今後、国内の赤潮の研究と対策の専門家や学者、管理者の力を結集し、災害に対して実行性のある予防対策を強化するとともに、政府機関に災害の防止・軽減策などを提言していく。
「チャイナネット」2004/08/25