上海金取引所筋によると、中国の金市場の「価格決定メカニズム」がおおむね確立することとなった。上海金取引所が決めた金の価格は中国大陸部の金市場の主導的価格となると同時、一応国際市場ともリンクすることとなった。
ロンドン金銀市場協会の2004年年会が9月6日上海で開かれ、中国金業界の代表として、上海金取引所の瀋祥栄理事長が来賓に中国金取引市場の整備と発展の状況を紹介した。同氏は、「2000年10月30日から正式に開業して以来、上海金取引所は金資源の配置と調節において基礎的な役割を果たすことになっており、金産業の生産、流通、および消費の健全的かつ秩序ある発展を促すことになった。今年の7月末時点で、上海金取引所は累計363.8トンの金の取引をおこない、取引額は370億元近くなった。今年の七ヵ月間に、金取引所の成約高は同期の中国大陸部の金生産量の二倍近くになり、市場における投資機能が一層増強されたことが明らかになった。
価格の「発見機能」が日々に完全なものになって、「価格決定メカニズム」が確立されるとともに、上海金取引所の金価格は中国大陸部の金市場の主導的価格となっている。今年の1月から6月にかけて、国際金価格は大幅に上下していたが、中国大陸部の金価格はその勢いと一応一致したものとなり、全般的には国際金価格を上回るものとなった。当面、上海金取引所の金価格は金を製造、使用する企業と投資者の重要な参考インデックスとなっている。
「上海金取引所の今後の仕事の重点は、効果的かつ安全な金取引システムの構築に着手し、投資におけるリスクを避けられる金市場での新たな投資品種を開発し、金市場を当面の現物市場から金融品市場へ変化させることに努めることである」と瀋祥栄氏は語った。
「チャイナネット」 2004/09/15