今年の河北省の林業建設の重点は、天津と北京の北部の張家口、承徳で造林することである。張家口と承徳の両市は天津と北京へ吹き込む砂嵐の発生源であり、両市付近の耕地で減反林地化が実施され、荒れ山での造林を加えて、あわせて240万ムー(15ムーは1㌶)も造林し、そのうちの129.2万ムーが北京と天津の生態系に直接影響を及ぼす壩上という地域とその近くで実施されている。
現在、造林事業は各県で実施されている。造林任務の完成を確保するため、地元政府は専用資金を計上し、前段階の準備と実施の際の手当てに充てるとともに、地元の実情にふさわしい優遇政策を制定し、人びとの造林意欲を呼び起こして造林事業の展開を促進することになっている。
河北省は北京と天津へ吹き込む砂嵐を防ぎ止める最初の天然の障壁であり、砂嵐の発生源の一つでもある。とくに北京と天津の北部にある張家口と承徳の両市には壩上、壩下、永定河の三大砂地域があり、北京と天津の周囲にある主要な砂嵐の発生源でもある。
河北省林業局の白順江副局長によると、2000年から国はこの地域で減反林地化をテストケースとして実施し始め、2002年から全面的に展開している。ここ数年、河北省はこの地域であわせて1421万5200ムーの造林をおこなった。それによって、この地域の生態系の状況は全般的に好転し、一部の地域では著しく改善された。
「チャイナネット」2004/09/17