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新疆、道路工事が野生ラクダのために道を譲る

新疆ウイグル自治区の東部にはアルカリ化沼地ロプノル(羅布泊)湖があり、その北部地域は希少動物である野生ラクダが生息している。野生ラクダの生息環境が道路建設工事に妨げられないように、自治区交通庁はこのほどロプノル=クムル(哈密)間の道路が10数㌔も遠まわりすることになり、投資をも500万元あまり増やした。

ロプノル=クムル道路は、設計当初、野生ラクダの自然保護区内の飲用できる泉を経由し、一部の区間は自然保護区の中核地帯に接近していた。

自治区環境保護局は実地調査した後、回り道をするよう提案した。自治区交通庁はただちに野生ラクダが自然な状態でなんの妨げもなく生息することを保障するため、ルートを変えることに決めた。

野生ラクダは中国の一級保護指定動物で、世界でも絶滅の危機に瀕している動物の指定を受けており、わずか800頭しか生存しておらず、パンダよりも少ない。中国の野生ラクダは主に新疆のアルジン山、ロプノル湖北部、タクラマカン砂漠の奥地、中国とモンゴルの国境地帯に生息している。

ロプノル=クムル道路は総延長約388㌔で、2005年10月30日に完成の予定。ロプノル=クムル道路の開通はロプノルにこれまで道路がなかった歴史の空白を埋め、地元の経済の発展を促すことになろう。

「チャイナネット」2004/10/10

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