郷鎮企業とは、農民が農村で設立した企業のことである。農村における改革と農業科学技術の進歩は農業の生産性を大幅に向上させ、大量の農業労働力が土地から解放され、郷鎮企業の発展の基礎をうち固め、その生産品が安価なため全国の都市と農村で売れ筋の品物となった。
郷鎮企業の経営範囲はきわめて広く、工業、農産物加工、交通運輸業、建築業、商業・飲食・サービス業などが含まれる。2003年における全国の郷鎮企業数は2185万余り、従業員数は1億3573万人に達し、生産額は前年より13.3%伸びの3兆6700億元となった。
郷鎮企業は農民の収入を増やし、農村の経済を発展させる主要な成長源となっている。現在、年間売上高が5000万元を超える郷鎮企業は1万社に達し、そのうち、1億元を超えるものが5000社近くで、30余りの郷鎮企業の製品が中国のブランド品と見なされるようになっている。